April 06, 2001

「おいしい〜!」(ビストロ中居風) その3


鰹の町、枕崎の「鰹のたたき」を忘れるところだった! 
勿論、かつおぶしも絶品である。 
一度だけこの町に行ったことがあるが、
町全体が薄い醤油のような独特の匂いがした。

桜島では、とても甘くておいしい丸い大根を作っている。
野菜が新鮮なのでお新香類もおいしい。代表選手は『つぼ漬け』だ。
山道の家々の軒先には大根が干してある。自家製のお新香を作るらしい。

静岡に負けないぐらいのお茶の産地だということは
あまり知られていないのではないだろうか?
私の住んでいる町でもお茶を作っている。新茶の季節も近い。

いも焼酎も有名なのだが、私が飲めないので味がわからない。(笑)
そのままだと臭くてだめなのだ。

学校の給食にも、奄美の鶏飯など郷土料理が多数盛り込まれているようだ。
鶏飯とは、鶏肉入りの甘い混ぜご飯のようなものである。

奄美といえば・・・奄美出身の友人を思い出した。(笑)
次回、お楽しみに!

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「おいしい〜!」(ビストロ中居風) その2


私信 たまこ〜!ねーさん達と集う日が近づいてきたぞお〜!
あっちでもこっちでもどっちのねーさんでもいいから連絡をくれ〜い。
しかし、その前にこのHPに気づいているのか?(笑)

さて、本題に〜♪
南国に来て、初めて地鶏を生で食べた。「鳥さし」である。
ポン酢のようなタレにつけて食べる。想像していたより遥かにおいしくて驚き!
生がこれほどイケテルのだから、焼き鳥は想像を越えた。

海が近いので、マグロ、イカ、甘エビ、タコ、トロなどなど
おさしみならなんでも新鮮でおいしい。その中でも際立つのが鯛である。
東京で鯛のおさしみといえば特別な一品。
家庭の食卓にそうそうのぼるものではないはず?と思う。(笑)
その鯛が!鯛が!こちらのスーパー、魚屋では
いつでも食べれるお値段でまぐろの隣りに並べられているのだ。
これにはうれしい悲鳴を上げた。贅沢の極み「鯛茶漬け」だっていつでもOK♪

魚といえば「きびなご」をご存知だろうか?
いわしを小さくしたような魚で、おさしみで食べたり、フライにしたりする。
そうそう、こちらの人は「おさしみ」とは言わない。「おしゃしみ」と言う。

おいしい魚達をすりつぶし混ぜこね回し好きな形にして油で揚げたものが「さつまあげ」。
すりつぶした状態の物が、スーパーでも売られている。
それぞれの家庭で油で揚げれば、出来たての「さつまあげ」が食べれるのだ。

食いしん坊の私には、南国の食べ物はニ重丸である。(笑) 〜つづく。

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April 05, 2001

「おいしい〜!」(ビストロ中居風) その1


JR有楽町駅日比谷口近くに、南国の名産品を扱うショップがある。
剛くんが出演している「どっちの料理ショー」内でも、
南国の食材が頻繁に使われているが、今一つ宣伝がへたな南国人ゆえ
あまり世間に知られていない物も多い。

私がこちらに来てまず驚いたのはミカンの種類の多さである。
タンカン、ポンカン、コミカン、ボンタンなどが主流で、
いつも食べていた愛媛や静岡のミカン、いよかんなどもは売ってはいるのだがあまり食べない。
タンカン、ポンカンは、オレンジより濃い甘味があり、皮は手でむける。
コミカンは、お正月、鏡餅の上に飾るあの小さなミカンである。
おもちゃのような大きさなのに、一房、一房がしっかり甘くこぶりなのでつい何個も食べてしまう。
ボンタンはグレープフルーツより大きく、味はすっぱい。やはり手でむいて食べる。
これらのミカンの冬になると順番に旬になり街に出回るのだ。

大概の南国の食品は食べられるようになったが
今でもまだ慣れないのが、ラーメン屋さんの外に漂う豚骨の匂いだ。
中に入れば、匂いはあまりしないのでラーメンは食べられるようになった。
麺は細麺、太麺どちらもあるが、私の感覚ではインスタント麺のような感じがする。
しかし、チャ―シュは柔らかくておいしい!どの店も五〜七枚のっている。
一枚、一枚かみしめるように、ゆっくり食べる幸福感。
さすが、黒豚の生産地、口の中で溶けていく感じがたまらない。
最近は、独特な匂いがしないチェーン店のラーメン屋さんも増え、食べやすい店が増えつつある。

黄色、オレンジ、紫、シロ、ベージュ、半分に切ると表われる華やかな色々。
これらは、さつまいもの種類なのだ。
外見は、紫かベージュなのだが、実は中身は鮮やかな色が多い。
初めはじゃがいもとさつまいもの区別がつかず、
まちがえてさつまいもで肉じゃがを作ってしまったことがある。
これが意外にもおいしくて驚いた。以来、さつまいもで作るようになった。
カレーにもじゃがいもでなくさつまいもを入れている。
普通『やきいも』は冬の食べ物だが、
こちらのデパートには『やきいも屋さん』が常設されているのでいつでも食べられる。
これは、おいもずきな私にはたまらなく嬉しいことのひとつだ。 つづく。

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April 04, 2001

シロアリなんて恐くない その4・ついに最終回


「一年ぶりですね〜。」と陽気な声で2代目は現れた。
そして子供達に向かい、「おっ!背が伸びたな。何年生になった?」と、
まるで一年に数回しか会わない親戚の叔父さんのような振る舞いだ。
確かに困った時、いつも丁寧な仕事ぶりで災難から救ってくれるので
子供達もまんざら嫌いではないようだ。

2代目は、いつも数人の手下を連れて来るのだが、今日は見慣れない新人がいる。
その新人君に、この家の『シロアリの侵入回路そして状況、今日に至るまで』を
熱く語りながら、あちこち点検しつつ、問題のトイレに向かった。
床下から古株の手下が調べている間に、トイレ内、トイレの外壁を見た2代目は、
「奥さん、まちがいないですね。また食べられてます。」
驚く様子もなく言い放しいつものように薬の準備を始めた。
今回は、目に見えない所だったので、死骸はなく比較的簡単に駆除は済んだが
トイレ内の壁が、ところどころ薄くなり、突き破りそうな部分もある。
後日、大工さんが入り、壁は補強してもらった。

この翌年の春、お風呂場の壁の中を、その次の年は洗面所の壁の中を食べられた。
もうこの後はいつ何処を食べられたのか?記憶がごちゃごちゃで定かではない。
結局この家を出ることになるまで、毎年2代目に会う生活は続いたのだった。
何度か引っ越すことも考え、子供達を転校させたくない為、
この校区内で家を探したが思うような物件がなかったのである。

そして時が流れ、同居人の仕事上の都合でこの家とさよならをすることになった。
突然のことであっけない引っ越しだった。あれからこの夏で2年が経つ。 
今住んでいる地域では,あまりシロアリの被害は聞かない。
シロアリとは無縁の生活をしている。
しかし、私の体に染み込んだ動物的観が、5月前後にになると疼き出す。
梅雨になる直前の湿気の多い気温が高い日!そうシロアリが飛び立つ日!
そろそろだわ。と、あの頃を思い出す・・・。
夜の暗闇の中、子供のお稽古事から戻った私の車のライトに
無数群がるシロアリの図を忘れることはなかなかできない。
あの2代目は、元気に駆除を続けているのだろうか?
ふと、なつかしい気持ちでいっぱいになった・・・。 おわり

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April 03, 2001

シロアリなんて恐くない その3


我家には現在、モー娘の辻、ジュニアのヤマピーとそれぞれ同じ歳の娘と息子がいる。
当時はまだ幼子だった彼らは、こんな母のせいで虫を見つけると
「これなに?シロアリ?」と聞いてくる虫マニアになってしまった。

桜が散り、花粉の季節も終わり
庭の紫陽花の蕾が大きくふくらみだした5月の夕暮れ
外の方から「きゃー!」と、娘の悲鳴が聞こえてきた。
あわてて駆け付けると・・・
さんざん本で見たとおりのシロアリの大群が玄関一面に飛んでいる。
よおく見ると、照明器具の中からあふれるようにわいてくるのだ。
すぐにシロアリ会社に電話をする。
すぐ近くにいるからと、アリ屋さんは待機していたかのようにやってきた。
「奥さんから電話あると思ってましたよ。昨日の夜、この辺りのシロアリが
 飛び立ったんで、今日は大忙しなんです〜。外の水道こっちでしたよね?」と、
話しながら手馴れた手付きで薬を薄め始め、駆除の準備している。
シロアリ駆除には、数年間の保証がつくそうで呼ばれたらすぐ飛んでくるのがお仕事だそうだ。
恐いもの知らずの業者さんがびゅんびゅん薬をまくと大量のシロアリが飛び立った。
子供達は興奮して、飛び跳ねながら拍手をして喜んでいる。
「奥さん、今度は会社じゃなくて直接僕に電話下さい。その方が早いですから。」
「え???まだ出るの?」と心の中で躊躇している私の手に
彼はにっこり微笑みながら、シロアリ屋さんと同じ苗字の名刺を差し出している。
どうもこのヒーローはシロアリ屋の2代目らしい。

そして玄関には、踏み場もないほどのシロアリの死骸が残った。
掃除機で吸い取っても吸い取ってもどこからともなく死骸が出てくる。
だんだん面倒臭くなり、隅の方の死骸を指で拾い始め
物事とは、こうやって慣れていくものだなと妙に自分自身に感心していると、
騒ぎを聞きつけた南国育ちの友人がやってきた。
そして、「だめよー直接さわっちゃ。手がアリ臭くなるよ。私、手でとっててアリ臭くなったことあるからホントだよ。」
さすが、この道の先輩だ。私は尊敬の眼差しで彼女を眺めた。
ティッシュがもったいなんてケチくさいことはいってはいけないのである。

この季節はこの後2回、家の中を飛ぶシロアリを見つけ、直接2代目に電話をした。
外から飛び込んだだけのシロアリが1回。この前と同じ所に追加の薬を1回まいた。
そして、シロアリの生態について、本ではわからなかったことを質問したり、本で覚えた知識を確認したりした。
「奥さん、詳しくなったねえー。うちで働く?」などと、つまらない冗談を言われだいぶシロアリに慣れてきた。

以前の私は、庭に無数にあいている黒アリの巣の穴さえ気持ち悪かったが、
今となっては、飛びもしなけりゃ家も食べない黒アリなんて可愛いものだと思うようになった。 
日々の生活の中で、床、家回りをチェックし続け何も変化は起こらず、
冬を越しまた春がこようとしていたある日・・・
トイレの壁が全体的にやわらかくなっていることに気づく。
「もしや?2代目の出番かも?」 なくさないよう食器だなの一番目立つ所、
中居の写真の横に飾っておいた2代目の名刺を取りだし電話をした。 まだまだ続く。

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